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2018.08.28

○佐賀視察〜2018残暑〜

お盆明け早々佐賀県へ!
2つの台風が迫り来る中、濃厚な2日間を過ごしてきました。

AM9時
佐賀空港到着

帰りの飛行機が飛ぶのかどうかの不安はありながらも、ツキはこちらに向いていると判断。妙な自信を持ってこの日の為に数ヶ月前から計画したスケジュールを全てやりきる事だけに集中。

まずは腹ごしらえです。
佐賀の名物「呼子の剣先」を活け造りで提供してもらいました。
やはり甘みと弾力のバランスは唯一無二。しっかりとした太いゲソは剣先イカの特徴です。
刺身で半分食べた後、残りは天ぷらにしてもらいました。現地では一般的な食べ方だそうです。塩・抹茶塩・カレー塩・出汁つゆ付きで、揚げたことによりイカ自体の甘みが増しています!
佐賀、夏の風物詩を現地の食べ方で堪能し伝えていくのも弊社の大事な使命。
真剣に味わいながらも、後でこう振り返ると贅沢な仕事だな〜とつくづく思います。

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昼からは現地商談会へ。
佐賀市が誇る生産者様を一同に会した会場で、アドバイザーとして参加させて頂きました。
佐賀市は「佐賀ストーリー」という言葉をキーワードに、商品を売るだけではなく、商品の物語を売っていこう!という取り組みを行っているようです。
実際、様々な生産者様と商談させて頂きましたが、どの生産者様も、地元佐賀を愛し、佐賀食材にプライドを持って取り組まれている姿が印象的でした。
ご商談させて頂いた生産者様、貴重なお時間を有難う御座いました。
そして会場を後に、佐賀玄界灘鮮魚の競りを見学するため一路唐津へ!

夕食は唐津市内で。
1軒目は焼肉。
数多ある和牛のかなかでも国内最高峰の品質の「佐賀牛」をいただきました。
美しい肉質は味わい深く、赤身系の部位からサシが入る部位まで、それぞれの個性がしっかり際立っていました。

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本当に美味しいお肉である事を再確認させて頂くと同時に、地元でしっかり消費されている現実に、佐賀牛が持つ本当の強さに触れられたような気がしました。

また、佐賀県を代表する銘柄鶏「ありたどり」も外せません。
過去に銘柄鶏の品評会で優秀賞を取るほどの品質で、炭火で焼くとより香りと旨味が凝縮され病み付きになる美味しさでした。

2軒目へ移動。
佐賀玄界灘漁港の鮮魚を取り扱うお店へ。
活魚のヒラメを丸ごと1匹調理して頂きました。
こちらの漁港は近海の魚を主に取り扱っている為、活かしで入荷する鮮魚比率が高いのが特徴でもあります。
圧倒的な鮮度の刺身をいただき、〆にはヒラメのアラで出汁をとった味噌汁を堪能させていただきました。

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ホテルへ戻り、シャワーを浴びて、漁港へ。
8年程前に建てられた市場はとても綺麗でした。
水揚げの仕分け場、分けられた入荷場と出荷場、そして殺菌冷海水によるシャワースペース等など、衛生管理は完璧。
各地で新しく建設される市場は、こちらの漁港を参考にしているケースも多いらしく、何日か前も関東から漁業関係者達が視察に来られていたそうです。

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台風の影響で水揚げは少なめでしたが、前日の話だとセリ自体行われない可能性が高いという事だったので、これだけ見れればまずまずと思えます。話に聞いていた通り活魚が多くとても魅力的な漁港でした。
剣先イカはもちろんの事、立派な天然鯛が非常に多く見られました。佐賀県は鯛の消費量が日本イチらしいです。

セリは一般的にイメージするような激しいセリとは異なり、時折笑いもありとても雰囲気の良いセリでした。現地の方に聞くと、優しい人柄は佐賀の県民性らしいです。
これからの時期は太刀魚や鰆も美味しくなるようです。
玄界灘の当日便、是非お試しください!

その後、夕方のフライトまでの時間を使い、佐賀の取引様へ訪問させていただきました。

「佐賀牛」美味しさの秘密に迫るべく、まずは牧場見学。
見学させていただいた牧場の佐賀牛は大きい個体で900kg程あり、その大きさに驚きました。

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また、ここの牛が物凄く人懐っこく大人しい。
生産者さん曰く、大きく優しい牛に育てる秘訣はストレス無い環境を用意してあげる事だそうです。
ここの生産者さんは過去に某有名グルメ番組にて最高峰の佐賀牛を育てる生産者としてTV出演もしていた方。話される説明にも全て説得力がありますね。

午後は畜産公社にて特別に佐賀牛の解体を見学させて頂きました。
食肉として流通されるまでに、あらゆるプロフェッショナルな方達の手が加わっていて、どの工程においても妥協がまったく有りませんでした。一切ムダが無く衛生的で迅速かつ繊細な作業は見とれてしまう程洗練されていました。
滅多に経験できない場へお連れしていただき、本当に貴重な経験を有難う御座いました。

その後、丸秀醤油様の工場視察。
佐賀は大豆の収穫量が全国でも上位にあります。北海道が圧倒的に大きなシェアを占めますが、東北勢と並ぶ堂々の順位となっております。実際、空港から続く道沿いは一面大豆畑でした。
そんな佐賀で明治34年の創業以来、本物の味を守り作り続けている蔵元です。

天然醸造・熟成した醤油は、発酵の過程でバラやコーヒー等の香り成分がなんと300種以上も生み出されます。この複雑な香り成分が、さまざまな食材に出会ったとき、その持ち味を何倍にも引き立てるそうです。
芳醇で奥深い香りは、まさに料理人の為の醤油でした。
現在は蓄積された知識・経験・技術力を活かし、アレルギー対応したキヌア醤油、キヌア味噌、国産の十穀を使用した無添加天然醸造のお味噌なども作られています。
伝統を守りながらも今の時代のニーズに応える姿勢はとても素敵でした。
ストーリーあるお醤油や味噌をお求めでしたら是非おすすめ致します。

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飛行機までの残り僅かな時間を活かして、最後は有明海へ。
有明と言えば、やはり有明海苔ですね。

有明海苔がなぜここまで有名なのか、皆様ご存知でしょうか?

まずは日本最大の収穫量を誇る産地である事。

また、有明海は、日本一の干満差があり、場所によっては6メートルにもなります。
この干満差が栄養豊富で旨味成分たっぷりな海苔に育つらしいです。

更に九州の河川からたくさんの栄養が流れ込み、そして海苔の養殖に適した塩分濃度に調整されます。
これが有明海苔が日本一美味しいと言われ、有名になった理由です。

ただ、ここで注意です。
干満差が本当に6メートルになる所ってどこ?
河川から流れ込む栄養素って場所によって異なるのでは?

そうなんです。
全ての条件がパーフェクトに揃う地域は有明海の中でも極僅かに限られます。
弊社でお取引させていただいている生産者様はこの条件を兼ね備えております。
食べればきっとご納得頂けると思います。この機会に是非感じてみませんか?
ご連絡お待ちしております!

2つの台風が接近する佐賀出張は、予報とは裏腹に一滴の雨にあたる事もなくやり遂げました。
天気図を見ると佐賀を中心に西と東へ分かれておりました。
体力と運を使い切り出発30分前の佐賀空港へ到着。
長い長い1日だったような2日間。
佐賀県の食材や佐賀県フェアをお考えでしたら是非ご相談くださいませ!
佐賀ストーリーをご提案させて頂きます!

末筆ではございますが、今回の出張にご協力くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
本当に有難う御座いました!