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2018.07.28
○宮城視察〜2018夏〜
平素は格別のご高配を賜り誠に有り難うございます。
夏の日差しを感じる7月。
宮城県へ視察に行ってまいりました。
東京から約2時間。
到着してからレンタカーでの移動。なんと2日間で250kmほど走りました。
■あぶら麩
こだわりのサイズ感。
某テレビ番組でも紹介されていた出荷元さん。
あぶら麩は2度揚げして完成させるのですが、1度揚げの状態でふわっとした食感をいただきました。
現地に行かなければ食することができない、視察の醍醐味です。
■漢方牛
14種類のハーブをブレンドした飼料を約8か月間食べさせた健康的な牛です。
脂の融点が22度ほどと通常の牛肉より低く、身体の中に脂肪を残しづらい特徴があります。
コレステロールを気にされる、特に女性の方に召し上がっていただきたい牛肉です。
繁殖方法は、1頭のオス(黒毛和種)に10頭ほどのメス(褐色和種)をつけて、ハーレム状態に・・・
人間のオスとして、この状況をうらやましいととるのか、厳しい環境と捉えるのか、悩ましいところです。
ちなみに、黒毛和種と褐色和種を交配させると下のような毛色の子たちが産まれます。
■漢方豚
2日間の視察の中で最もテンションが上がった場所です。
豚舎や鶏舎は、病原菌等の関係でなかなか中に入ることができないのですが、今回訪問させていただいた豚舎では貴重な体験をさせていただきました。
仔豚たち ↓
大人です ↓
耳の形が特徴です。個体を管理するために、このような耳にするそうです。
なんだか飛び立てそうな耳してます。
■味噌・醤油
特別栽培の豆とお米、味噌は材料全てが口に入るものだから、こだわった材料を使いたい、という思いで作っている味噌。
この味噌は料理人の方に是非ご紹介したい味噌です。
宮城県の指定文化財にもなっているカマ神。
古来、家屋において火の神を祀る意味で、家の材料の一部を使って作ったもの。
火難よけ、魔除け、家内繁盛などのためと言われているそうです。
(すみません、写真うまく取れていません・・・)
味噌の製造工程で一番の要になる、麹造り。職人さんのこだわりの想いがぎっしり詰まっています。
■気仙沼市場
東日本大震災の爪痕残す気仙沼ですが、市場で働く方々の活気でこちらが元気をもらってしまいました。
気仙沼らしい、もうかの星(サメの心臓)、アナゴ、ウニ、メカジキ、カツオなど。
最近はタブレットで入札するようです。
■水産加工品
牡蠣や海藻、ホヤなどの水産加工品を製造する業者さん。
充実した施設に驚きました。安全が求められる、水産加工品の取り扱いなので、これほどきれいにそろっていると、それだけで安心感が増します。
CAS冷凍機。最新の機械です。
こちらは、石巻で水産加工品を多数取り揃えている業者さんです。
ホヤは「保夜」とも各らしく、滋養強壮によい、と現地では言われているそうです。
■仙台野菜
ところ変わって、仙台へ。
宮城県の野菜をまとめて出荷してくれる方とお会いしました。
雪菜やせりを見させていただきました。その他多くの野菜を取り扱って下さるようなので、これからより強いパートナーシップを作っていければと思っています。
総括
肉・魚・野菜・調味料と多種にわたり拝見することができ、良い出張でした。
生産者さんとお会いすると、よりリアルな「声」を聴くことができるので、ありがたい限りです。
同じ日本にいながらも東京では味わえない、環境、思考、臭い、味などがあり、時間を作ってくださる仕入先様に感謝です。
また、沿岸地域は、震災の爪痕が残っていたりで、当時を思い出すことも多く、考えさせられる時間を過ごしました。
まだまだ、完全復活ではない現状を目の当たりにしたのですが、現地の方々は寧ろ前だけを見つめているので、我々も負けていられません。
地方産品を飲食店にご紹介していきたいと思います。
末筆ではございますが、今回の出張にご協力くださいました皆様に感謝申し上げます。