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2019.02.13

○田原市視察〜2019冬〜

常春(とこはる)の気候といわれる愛知県田原市は、一年中温暖な気候で、海・山の自然の恵みを受けて、良質な農業が盛んに行われています。ただ、実は過酷な環境でもあり、一年中強風にさらされている地域でもあります。山々から吹き降ろされる強風、太平洋と三河湾の潮風に挟まれることで、野菜にも過酷な状況ではありますが、自然のミネラル分をたくさん浴び、立派に育っていました。

そんな田原市には、全国の生産量第一位である、『キャベツ』畑が至る所に広がっています。

今回の視察は、そのキャベツ畑をあえて通り過ぎ、『フルーツセロリ』と『ブロッコリー』の生産現場へお邪魔しました。

こちらの農家さん達が作るセロリは、まさにフルーツと呼べるくらいに瑞々しく、特に茎をかじると「あまい!」と叫んでしまうほど。月並みな表現ですが、セロリ嫌いの子供でも食べられるようなフルーツ感です。逆に、セロリのクセがお好みの方は、物足りないのかもしれませんね。

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次は、ブロッコリーです。しっかりとした太さの茎であり、その茎をかじると、梨のような味わいがありました。普段食べているブロッコリーとの違いに驚愕です。

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農家さんのお話を伺うと、良いものを安く食べてもらいたいというお気持ちが強く、農協には持ち込まずに、自ら繋がった方々にのみ販売しているようです。

弊社が今後パートナーシップを組んでいく際は、ぜひとも調理人の皆様に御使用頂きたい食材の1つとなっていくでしょう。

次の視察は、主に『アイコトマト』と『イチゴ』を生産している農家さんです。

まずは、トマトのハウスにお邪魔しました。ハウス内は、収穫効率を上げる為の工夫として、人が届くぐらいの背丈までしか、苗が成長しないように改良されておりました。赤いミニトマトのアイコの他、黄色や緑のミニトマトも少しずつ生産量を増やしており、カラフルミニトマトセットを商品化しています。今後は、品質を世界基準にまで高め、アジア圏への輸出も視野に入れているそうです。

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次に『イチゴ』のハウスにお邪魔しました。今の時期は、『紅ほっぺ』という品種を主に生産しております。糖度はこれからのってくる途中のようでしたが、ジューシーさは非常に強かったです。

今回、こちらの農家さんの取り組みで非常に感心したことは、イチゴを1年中通して提供できる仕組みを作っていることです。田原市では、夏場にイチゴを生産することが出来ません。そこで、長野県の八ヶ岳にイチゴの生産地を作り、夏場は涼しい八ヶ岳から、冬場は田原市からと、産地リレーをしていくことで、特にお菓子屋さんのニーズをしっかりとキャッチしておりました。

そしてもう一つ感心したことは、流通への配慮です。イチゴの流通は非常に難しく、通常のパックを箱の中でうまく仕切って発送しても、ほぼダメージが出てきてしまいます。こちらの生産者さんは、一粒一粒ソフトシートに並べ、発送直前にクッション材を載せて発送することで、イチゴへのダメージを極力無くす努力をされていました。

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今回視察した田原市は、農産物あり、海産物あり、そして、黒毛和牛や豚肉も揃う為、食材全てを市内のアイテムでメニューを組むことが可能です。これだけオールマイティな食材の宝庫は全国的に数多くありません。

ぜひとも、産地フェアを開催してみてください。

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